三国協力活動 2024 CJK+ASEAN青年大使プログラムが中国·南寧で開催 2024.02.27
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2024年2月27日、中国広西壮族自治区の首都である南寧にて、2024 CJK+ASEAN青年大使プログラム(YAP)が開幕しました。本行事は日中韓3国協力事務局(TCS)の主催、中国広西大学の主管、中国国際貿易促進委員会広西支部の支援によって運営されています。また、日本外務省、中国外交部、韓国外交部の後援を受けています。TCSの代表的な青年交流プログラムとして2013年より開催されているYAPですが、今年度初めて範囲を日中韓から日中韓+ASEANに拡大し、日本、中国、韓国、ASEAN諸国の大学生や大学院生50人が参加しました。 

開会式にて孫偉東(スン・ウェイドン)中国外交部副部長が映像を通じて祝辞を述べました。昨年11月の第10回日中韓外相会議に続いて、日中韓三国協力25周年を記念し開催されるYAP2024の開幕を祝うとともに、1999年以降3か国の尽力により体系化された三国協力の枠組みは、三国国民のみならず、他の地域の人々に利益をもたらすものであると述べました。若者が互いに学び合い、国家間の友好を築く架け橋となり、アジア地域や世界の平和と繁栄に寄与するよう激励しました。 

李熙燮 (イ·ヒソプ)TCS事務局長は開会の辞で「日中韓三国協力は当事国だけでなく、その他の国や地域にとっても重要である」と強調しました。既存の地域的な包括的経済連携(RCEP)協定やASEAN+3協力等の枠組みに加え、「日中韓+X」というビジョンのもと、地域協力をさらに促進するTCSの姿勢を表しました。また、友好的で未来志向的な三国関係の構築における若者の力に期待を込め、多様性を受け入れ、国境や世代を超えた対話と相互理解の精神を育成する重要性について呼びかけました。 

王乃学(ワン·ナイシェ)広西壮族自治区政協副主席兼広西大学党委員会書記はYAP2024の参加者を暖かく迎えました。文明は交流と相互学習を通じて発展するため、若い世代が国家間の緊密な協力のためのプラットフォームを構築し、未来を共有する共同体の構築に寄与し、世界の平和、発展、和合を促進することに期待を寄せました。 

楊雁雁(ヤン・イェンイェン)中国国際貿易促進委員会広西支部会長兼中国-ASEANビジネス投資サミット事務局長は祝辞の中で「青年は無限の希望を生み出し、より良い未来を創造する」と述べ、未来志向的な地域協力とアジアの持続的な平和と繁栄は青年たちの手にかかっていると強調しました。若者がASEAN+日中韓協力の新たな動力となり、アジアの発展のために知恵を集めるよう呼びかけました。 

ボンパノ·シパセス駐南寧ラオス人民民主共和国総領事は、YAP2024は日中韓+ASEANの若者が友情を育むことのできる絶好の機会であると評価しながら、文化交流や意見交換を通じて相互理解を深めるよう参加者を激励しました。ラオスは2024年のASEAN議長国として、日中韓とともにより強固な、より連結したアジア地域を築いていく意思を表しました。 

開幕式に続き、大使との対話(Dialogue with Ambassadors)が行われました。 中国アセアンセンターの史忠俊(シー·ヂョンジュン)事務総長、日本アセアンセンターの平林国彦事務総長、鄭泰仁(ジョン·テイン)元駐トルクメニスタン韓国大使は参加者と活発な対話をかわしながら、協力とイノベーション、相互学習の精神を軸に若い世代が明るい地域の未来を切り開くことへの期待を語りました。 

YAP2024は2024年2月26日から3月6日まで開催される短期青年交流プログラムです。中国社会科学院の張蘊嶺(ヂャン・ユンリン)教授、ASEAN+3マクロ経済リサーチオフィス(AMRO)の李扣慶(リー・コウチン)所長、地球環境戦略研究機関バンコク地域センター市原準プログラムディレクターなど著名な専門家たちの6つの講演、多様な進路で活躍する若い専門家による2つのキャリアトーク、参加者が自らの経験を語るユーストーク、地域外交関連機関の訪問などの一連の行事が10日間にわたって行われます。また、参加者は地元広西の文化を体験する機会も多く用意されています。