韓半島未来財団での講演(2015年5月13日、韓国・ソウル)
2015.06.03
2015年5月13日、岩谷滋雄日中韓三国協力事務局長は、韓半島未来財団が開催する月例フォーラムにて、「三国協力15周年:北東アジアにおける多国間主義への開拓」という主題で講演を行いました。岩谷事務局長は、講演にて、北東アジアにおける現状の課題や協力の将来像に焦点を当て、三国協力の発展、日中韓三国協力事務局(TCS)の機能及び詳細なプロジェクトについて述べました。
岩谷事務局長は、北東アジアにはASEANやEUのような強固なメカニズムが欠如していることを指摘し、既存の協議体を合理化・統合し、一つのコミュニティを形成できるような調整機関の必要性を訴えました。また、政治協力及び安全保障協力の形成過程において、三国政府間で定期的な連絡交換を可能にし、将来、他の地域の国々も参与できるより大きな枠組みでの対話メカニズムを設立することを提示しました。