協議体 第18回日中韓特許庁長官会合の開催(2018年12月13日、中国・武漢) 2018.12.13

 

2018年12月13日、中国・武漢にて、第18回日中韓特許庁長官会合が開催されました。会合は、申長雨(しん・ちょうう)中国国家知識産権局局長により主催され、宗像直子日本特許庁長官、朴原住(パク・ウォンジュ)韓国特許庁長官ら政府代表団とともに、日中韓三国協力事務局(TCS)から、韓梅(かん・ばい)事務次長がオブザーバーとして参加しました。また、同日会合後に、第6回TRIPOユーザーシンポジウムが開催されました。 

 

会合では、韓事務次長がTCSの紹介及びTCSによる日中韓協力への成果についてのスピーチを述べました。スピーチで韓事務次長は、来年は日中韓三国間協力が開始してから20周年の年であり、TCSは日中韓協力を次の段階へ推進させるべく、知的財産を含む様々な分野での協力に貢献する準備ができている旨、強調しました。 

 

会合では、三国の特許庁長官が各国の知的財産に関する現状や取り組みついて紹介した後、知的財産における三国協力の様々な議題について深く議論しました。世界における特許申請数の半数以上が日中韓によるものであることや、三カ国間で特許出願数が増加していることを考慮し、今後の三国特許庁間の協力を強調し、一層強化する点につき認識を共にしました。会合の終わりに、三国の特許庁長官は、今後の協力計画を盛り込んだ議事録に署名しました。 

 

会合に続き、第6回TRIPOユーザーシンポジウムが、「新しい時代・より強い知的財産保護」のテーマの下開催されました。シンポジウムでは、日中韓の特許庁及び企業の代表者が、第4次産業革命により発達した新技術に対応する政策、取り組みについて発表しました。 

 

ユーザーシンポジウム後、蒋超良(しょう・ちょうりょう) 中国共産党湖北省委員会書記兼同省人民代表大会常務委員会主任と王暁東(おう・ぎょうとう)中国共産党湖北省委員会副書記兼同省人民政府省長は、三国の特許庁長官及び、韓事務次長と面会しました。蒋書記は、日中韓特許庁長官会合が湖北省にて開催されたことを歓迎し、湖北省の概要及び湖北省による知的財産分野に関する成果を紹介をしました。三国の特許庁長官は、日中韓特許庁協力に対する湖北省によるサポートに謝意を示し、知的財産協力の推進について意見を交わしました。 

 

日中韓特許庁長官会合は2001年より、TRIPOユーザーシンポジウムは2013年よりそれぞれ開催され、TCSは2014年より、日中韓特許庁長官会合にオブザーバーとして参加しています。次回の会合は2019年、日本にて開催される予定です。 

 

  

▲韓事務次長によるスピーチ

  

▲第18回日中韓特許庁長官会合 

▲集合写真 

▲第6回TRIPOユーザーシンポジウム 

▲湖北省政府との会合